冬の暖房 電気代|室温20℃を目安にしたエアコン設定と家全体の節電術
「冬になると電気代のお知らせを見るのがこわい」「暖房を我慢すると寒いし、つけると一気に請求が…」と感じていませんか。
冬の電気代が高くなりやすいのは、なんとなく「設定温度」を上げてしまうことと、部屋全体の暖め方がちぐはぐになりがちなことが大きな理由です。
環境省や電力会社の解説では、冬の暖房は室温20℃が目安とされ、設定温度を1℃下げるとエアコンの消費電力が約5〜10%減るとされています。
この記事では、
- なぜ冬の電気代は高くなりやすいのか
- 室温20℃を目安にしたエアコン設定の考え方
- サーキュレーター・加湿器・断熱グッズなど「家全体」でできる節電
- つけっぱなしとオンオフのバランス
を、家計と体の両方を壊さないラインで整理します。
❄ なぜ冬の電気代は高くなりやすい?
夏より「温度差」が大きいから
冬の暖房は、夏の冷房よりも電気代が高くなりがちです。
たとえば東京の場合、夏の最高気温が33℃前後、冬の最低気温が4℃前後だとすると、
- 夏:外気33℃ → 室内28℃(約5℃下げる)
- 冬:外気4℃ → 室内20℃(約16℃上げる)
と、冬の方が外気との温度差が大きく、エアコンにかかる負荷が高いのが理由です。
「設定温度=室温」とは限らない
もう一つの落とし穴が、
- エアコンの表示温度
- 実際の部屋の温度(室温)
がズレているケースです。
エアコン付近だけが暖かく、床付近や部屋の端が寒いと、「まだ寒いから」と設定温度をどんどん上げてしまいがちです。
本来は、
- 室温を温度計で確認する
- エアコンの設定温度は「室温20℃にするための目安」と考える
ことが大事になります。
🌡 室温20℃を目安にしたエアコン設定
「20℃」は我慢ラインではなく基準値
環境省は、冬の暖房時の室温の目安として20℃を推奨しています。
これは「20℃以上にしてはいけない」という意味ではなく、
- 軽装ではなく、ある程度の防寒をした状態
- 健康と省エネのバランスをとる目安
としての基準値です。
寒がりな人やお子さん、高齢者がいる家庭では、
- 日中は室温20〜22℃
- 就寝時は18〜20℃
くらいを目安に、体調と相談しながら調整してみてください。
設定温度を1℃下げるとどれくらい節約?
省エネ関連の資料では、エアコン暖房の設定温度を1℃下げると消費電力が約5〜10%減ると言われています。
たとえば、
- 暖房に月9,000円かかっている家庭なら、1℃下げて月数百円〜1,000円前後の節約のイメージ
- 冬4カ月続ければ、数千円レベルで効いてくる
もちろん、寒さを我慢しすぎる必要はありませんが、
- 厚手の靴下・レッグウォーマー
- ひざ掛け・毛布
などで体を温めつつ、室温で20℃をキープできるように調整するのが、健康と家計の両立にはちょうどいい塩梅です。
つけっぱなし vs こまめなオンオフ
「エアコンはつけっぱなしの方が安い」という話もよく聞きますが、条件によって答えが変わります。
- 外気温がかなり低く(3℃以下など)、長時間連続で使うときは、つけっぱなしの方が効率的という調査もある
- 日中の外気温がそこまで低くない地域では、部屋を空ける時間が長いときはオフにした方が節約になる
現実的には、
- 朝〜夜まで家にいる日は、設定温度をやや低めにしてつけっぱなし寄り
- 数時間以上家を空けるときは、一度オフにする
といった「生活パターンに合わせた使い分け」がベースになります。
🏠 部屋ごとの暖房戦略を決める
全部屋を同じ温度にしようとしない
家全体を同じ温度にしようとすると、どうしても電気代がかさみます。
おすすめは、
- 「長くいる部屋」から優先して暖める(リビング・子ども部屋など)
- あまり使わない部屋は、戸を閉めて「寒い部屋」と割り切る
といったメリハリ型です。
リビング・ダイニングのポイント
- エアコンの風向きを「下向き」や「自動」にして、暖気を部屋全体に回す
- サーキュレーターを壁際に置き、天井付近の暖かい空気を循環させる
- 窓側は断熱カーテンや厚手のカーテンで冷気をブロック
これだけでも、設定温度を1℃下げても体感温度があまり変わらないことがあります。
寝室・子ども部屋のポイント
- 就寝時は、室温18〜20℃を目安にしつつ、布団や毛布で調整
- 小さな子どもの寝室は、極端に寒くならないよう室温をチェック
- ホットカーペットや電気毛布など「局所暖房」を短時間だけ併用するのも一案
脱衣所・浴室は「ヒートショック対策」を優先
脱衣所や浴室は、暖房費の節約よりも温度差を減らして安全を確保することが最優先です。
- 脱衣所用の小型ヒーターや浴室暖房を短時間オン
- ドアの開け閉めを減らし、冷気が広がりすぎないようにする
「家全体の平均電気代」より、「危険な寒暖差を作らない」の方が大事なエリアと考えてください。
🔧 暖房効率を上げるアイテム活用術
サーキュレーターで温度ムラをなくす
暖かい空気は上、冷たい空気は下にたまりやすい性質があります。
- サーキュレーターをエアコンとは反対側の壁際に置く
- 天井に向けて風を送ることで、部屋全体の空気をかき混ぜる
こうすることで、床付近の冷えをやわらげつつ、設定温度を上げすぎずに済むようになります。
加湿器で体感温度アップ
湿度が下がると、同じ室温でも寒く感じます。
省エネの解説では、湿度50〜60%を保つと体感温度が2℃ほど上がり、暖房を控えめにしやすくなるとされています。
- 加湿器を使って湿度を50〜60%にキープ
- 洗濯物の室内干しも、乾燥対策と暖房効率アップに一役買う
加湿器の電気代や本体価格を考えても、暖房の使い方が変わればトータルでプラスになるケースも多いです。
断熱カーテン・すきまテープで熱を逃がさない
窓やドアのすきまから逃げる熱も、暖房効率を下げる原因です。
- 窓に断熱カーテンや厚手カーテンを使う
- サッシのすきまに断熱テープを貼る
- 玄関のドアにはすきま風防止テープを貼る
省エネ解説では、断熱対策をすることで、暖房費を年間数千円単位で削減できるとされています。
💳 支払い・契約の見直しでできること
電力プランを一度見直してみる
使用量はあまり変えていないのに、ここ数年で電気代がじわじわ上がっている…という場合は、
- 契約アンペアが大きすぎないか
- 電力量料金の単価が高くなっていないか
を、電力会社の明細や比較サイトなどで一度チェックしてみる価値があります。
「暖房用のつなぎ家電」を増やしすぎない
電気ストーブ・オイルヒーター・ホットカーペットなどを追加していくと、
- 気づいたら「エアコン+何台も稼働」している
- 合計の消費電力が増えてトータルの電気代が上がる
という落とし穴にはまりがちです。
「どの部屋で、どの暖房器具をメインで使うか」を決めて、サブ暖房は短時間だけにとどめるのが安心です。
💬 FAQ(よくある質問)
Q1. 室温20℃は、寒くないですか?
服装や体質にもよりますが、「軽装+20℃」だと寒く感じる人もいます。環境省の目安は「ある程度着込んだ状態」での20℃なので、靴下・カーディガン・ひざ掛けなどで体を温めつつ調整してみてください。寒さがつらい場合は、室温22℃前後まで上げても問題ありません。
Q2. エアコンは何度に設定すればいいですか?
機種や部屋によって違いますが、室温20℃を目指すなら、設定温度は20〜22℃前後から試してみる家庭が多いです。実際の室温を温度計でチェックしながら、「室温ベース」で調整してみてください。
Q3. つけっぱなしとこまめなオンオフ、どちらが安いですか?
外気温や使い方によって答えが変わります。外気温がかなり低い地域で長時間つける場合はつけっぱなし寄り、日中の外気温がそれほど低くない&部屋を空ける時間が長い場合は、こまめなオフの方が節約になるケースが多いです。「生活パターンに合わせて決める」のが現実的なラインです。
🔗 公式リンク
🧺 まとめ|「室温20℃」を軸に、無理のない節電を
冬の電気代は、
- 外気との温度差が大きい
- 「設定温度」と「実際の室温」がズレやすい
- 家全体を均一に暖めようとしてしまう
といった理由で、高くなりがちです。
とはいえ、寒さを我慢し続ける節約は続きません。
大事なのは、
- 室温20℃を基準ラインとして考える
- サーキュレーター・加湿器・断熱グッズで「同じ温度でも快適な状態」を作る
- 暖める部屋とそうでない部屋を分けて、メリハリをつける
という「家全体の作り方」です。
この冬は、「設定温度を1℃だけ下げてみる」「加湿器とサーキュレーターを見直す」など、できそうなところから一つずつ試して、家計と体の両方にとってちょうどいい暖房バランスを見つけてみてください。
